通気蒸留法/イオンクロマトグラフィーによる食品中の亜硫酸塩の定量
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概要
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通気蒸留法とイオンクロマトグラフィーにより食品中に残存する亜硫酸塩を簡便に定量する方法を開発した.食品中の亜硫酸塩をリン酸溶液と加熱することにより二酸化硫黄を生成させた.生成した二酸化硫黄は,流量500ml/minで窒素を10分間通気し,氷水で冷却した10mlの0.1M水酸化ナトリウム溶液に捕集した.この溶液を蒸留水で25mlとした後,イオンクロマトグラフィーにより亜硫酸イオンを定量した.この定量法によれば亜硫酸イオン量3〜90μg(二酸化硫黄として)の範囲において直線性のある検量線が得られた.又,定量下限は試料量を1gとするとき3μg/gであった.なお,9種類の食品についての回収率は72.7〜103%であった.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1988-01-05
著者
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