塩化水素の付加反応を利用した大気中エチレンオキシドのガスクロマトグラフィーによる間接定量
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概要
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大気中のエチレンオキシド(EO)を塩化水素と反応させエチレンクロロヒドリン(ECH)に変換後,Tenax GCに吸着させ,水素炎イオン化検出器付きガスクロマトグラフ(FID付きGC)で間接定量する以下の方法を開発した.容量11の捕集瓶に大気を捕集後,塩酸を注入,気化させ,試料中のEOをECHに変換し,過剰の塩化水素をアンモニア水を用いて中和する.生成したECHを窒素を用いて追い出し,Tenax GCに常温吸着させ,これを加熱後,脱離したECHをFID付きGCに導入して定量する.この定量法によれば,EO量(56〜1120)ng{EO濃度として(31〜612)ppb}の範囲において直線性のある検量線が得られ,EO量560ngの試料を用いたときの回収率の平均値は93.1%,その変動係数は2.5%であった.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1983-11-05
著者
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永瀬 誠
Fukuoka Environmental Research Center
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永瀬 誠
福島県衛生公害研究所
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森 彬
福岡県衛生公害センター
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永瀬 誠
福岡県衛生公害センター
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近藤 紘之
福岡県衛生公害センター
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