ゼフィラミンによるクロム(VI)の溶媒抽出を利用する微量クロム(VI)の原子吸光分析法
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
クロム(VI)はゼフィラミンなど第4級アンモニウムイオンとイオン対を形成し,MIBKおよび酢酸ブチルに抽出される.これを利用した微量クロム(VI)の抽出原子吸光分析法を検討して定量方法を確立した.<BR>クロム(VI)-ゼフィラミンのイオン会合体はpH0.9〜3.5でMIBKに定量的に抽出されて一定吸光度を与え,抽出されたイオン会合体は非常に安定であった.クロム(VI)量と吸光度との間には0〜2.5μg/m<I>l</I>(有機相)において良好な直線関係が認められた.ヨウ素イオン,過塩素酸イオンおよび過マンガン酸イオンはクロム(VI)の定量を妨害するが,塩素イオン,臭素イオン,硝酸イオン,硫酸イオン,塩素酸イオン,リン酸イオン,マンガン(II),ニッケル(II),亜鉛(II)および鉄(III)は妨害しない.クロム(VI)の5倍量程度のクロム(III)は妨害しない.全クロムの定量はクロム(III)を過マンガン酸カリウムを用いてクロム(VI)に酸化し,過剰の過マンガン酸イオンを窒化ナトリウムで分解することにより可能である.この抽出系により抽出されたイオン会合体の組成は(Zeph.<SUP>+</SUP>,HCrO<SUB>4</SUB><SUP>-</SUP>)である.
- 社団法人 日本分析化学会の論文
著者
関連論文
- PVCマトリックス膜型塩素酸イオン電極
- クロルフェニラミン感応電極の試作とその性能
- メチルエフェドリン電極及びエフェドリン電極の試作とその特性
- 水中の微量アンモニア窒素の吸光光度定量
- 原子吸光法による水中の直鎖型アルキルベンゼンスルホン酸塩の間接定量
- オキシン処理活性炭による金属イオンの吸着挙動
- 溶媒抽出-原子吸光法による微量アンチモンの定量
- ホテイアオイのカドミウム蓄積
- 亜硝酸イオン共存下の硝酸イオンの吸光光度定量
- チオセミカルバジドによる水中の銅(II)の吸光光度定量
- スルファニル酸による亜硝酸イオンの分解とGriess Romijn硝酸試薬による硝酸イオンの検出
- 亜鉛カラム法を用いた水中のppbレベルひ素の原子吸光分析
- 蛍光検出高速液体クロマトグラフィーによる豚肉,牛肉及び鶏肉中のバージニアマイシンの定量
- ポリ塩化クアテルフェニルのキャピラリーガスクロマトグラフィーによる定量
- 大気中の芳香族ニトロ化合物に関する研究(第3報)大気浮遊粉じんおよび自動車排出物中の1-ニトロピレンの定量
- ガスクロマトグラフィーによる大気汚染物質芳香族ニトロ化合物の定量
- ガスクロマトグラフィーによる大気中の芳香族ニトロ化合物の分析
- ピロリジンジチオカルバミン酸アンモニウム-ジイソブチルケトン抽出による水中の微量重金属類の原子吸光分析
- クロブチノール感応電極の試作とその性能
- ゼフィラミンによるクロム(VI)の溶媒抽出を利用する微量クロム(VI)の原子吸光分析法
- 置換反応を利用した水銀の間接原子吸光分析
- 第4級アンモニウム塩によるウラン(VI)-アルセナゾIII錯体の抽出を利用するウランの吸光光度定量法
- クロム(III)-ジエチルジチオカルバミン酸錯体の溶媒抽出を利用する微量クロム(IV)の原子吸光分析法
- 第4級アンモニウム塩によるエリオクロムブラックT錯体の抽出を利用するマグネシウムの吸光光度定量
- 亜硝酸イオン共存下の硝酸イオンの吸光光度定量
- チオセミカルバジドによる水中の銅(II)の吸光光度定量
- スルファニル酸による亜硝酸イオンの分解とGriess Romijn硝酸試薬による硝酸イオンの検出
- ゼフィラミンによるクロム(VI)の溶媒抽出を利用する微量クロム(VI)の原子吸光分析法
- 置換反応を利用した水銀の間接原子吸光分析
- 第4級アンモニウム塩によるウラン(VI)-アルセナゾIII錯体の抽出を利用するウランの吸光光度定量法
- クロム(III)-ジエチルジチオカルバミン酸錯体の溶媒抽出を利用する微量クロム(VI)の原子吸光分析法
- 第4級アンモニウム塩によるエリオクロムブラックT錯体の抽出を利用するマグネシウムの吸光光度定量