アルセナゾIII-ウラン錯体を利用するフローインジェクション法によるフッ化物イオンの間接吸光光度定量
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概要
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アルセナゾIIIのランタン,トリウム及びウラン錯体を用いて,フッ化物イオンを間接吸光光度定量する.FIAについて検討した.検討したアルセナゾIII錯体の中では,ウラン(VI)錯体が一番感度が良好であった.4.8×10^<-5>M濃度のウラン(VI)を含むアルセナゾIII溶液{4.8 × 10^<-5>M (pH2.8)}を試薬溶液とし,キャリヤー液に蒸留水を用いる2流路系FIAシステムで検討したところ,フッ化物イオン0〜1.5 Pp 範囲で検量線は直線性を示し,検出限界(S/N=2)は50ppbであった.又, 0.5ppmのフッ化物イオン10回の繰り返し実験による相対標準偏差は0.45%であった.カルシウム,鉄などの陽イオンが妨害するが,サンプルインジェクターのすぐ後に陽イオン交換樹脂カラム(Dowex50 WX2,2mm i.d.×40cm)を取り付け,その妨害を除去することができた.これらの結果を用いて,地下水中のフッ化物イオンの定量に応用し,満足する結果を得た.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1989-09-05
著者
-
善木 道雄
岡山理科大学理学部化学科
-
桐栄 恭二
岡山理科大学理学部化学科
-
斎 圭一郎
岡山理科大学理学部化学科
-
葉 以〓
岡山理科大学理学部化学科
-
葉 以〓
岡山理科大学理学部化学科:(現)中華人民共和国内蒙古自治区地質局116地質調査隊
-
善木 道雄
岡山理科大学化学科
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