ガスクロマトグラフィーによる作物中のシヘキサチンと代謝物の残留分析
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概要
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臭化水素酸で処理後ブチルリチウムでブチル化し炎光光度検出器(FPD)付きガスクロマトグラフで測定する方法を用い,シヘキサチン(Cy3)と代謝物のジシクロヘキシルスズオキシド(Gy2),シクロヘキシルスズ酸(Cy1)及び類縁化合物のテトラヘキシルスズ(Gy4)の作物残留分析を行った.分析操作中のCy2からCy1への分解を防止するためL-アスコルビン酸ナトリウムを加え,更にCy1を高感度及び再現性よく分析するためにキレート試薬のトロポロンを加えた.又,FPDの透過フィルターとして610nmのフィルターを用いることにより,鋭敏で対称性のよいピークが得られ,4化合物は完全に分離された.本法により作物に残留する4化合物を同時に分析することができた.検出限界は試料20gを用いて0.01〜0.04ppm,回収率は77〜108%であった.本分析法は簡便であり残留分析として実用可能な方法である.
- 1986-01-05
著者
-
俣野 修身
残留農薬研究所
-
後藤 真康
Chemistry Division, The Institute of Environmental Toxicology
-
志賀 直史
残留農薬研究所
-
志賀 直史
(財)残留農薬研究所
-
島村 裕二
(財)残留農薬研究所
-
俣野 修身
(財)残留農薬研究所
-
後藤 真康
(財)残留農薬研究所
-
後藤 真康
The Institute Of Environmental Toxicology Mitsukaido Inst.
-
島村 裕二
残留農薬研究所化学部
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