部分空間射影による顔の自動学習

概要

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コンピュータの高速化とデータ記憶装置の大容量化にともない, 画像データベースや映像データベースの構築と研究が盛んに行われている。これらのデータベースでは, ユーザの意図する画像や, 映像中のあるイベントを効率よく検索する技術が必要となる。従来, 属性情報を予め人手で付与することで, これらの検索を実現するための索引付けを行っていることが多かった。属性情報には, 画像や映像の内容を表すものと, 制作者によって付けられた概念的なものや, 画像内容と直接関係のないものなどがある。大量の画像や映像を対象に, 迅速に索引付けを行うには, できるだけ人手を介すことなく自動的に行えることが望よしい。この点から, 本研究では, 映像データベースの内容を表す索引付けを研究目標としている。映像データベースの中でも, 人物か写っている映像を対象とした場合, 映像中に現れる人物の情報を索引として付与することは, 内容検索をする際に重要である。従来より行われている顔の研究には, 顔の抽出, 追跡, 認識, 照合がある。これらの応用例としては, セキュリティに関する例がほとんどであった。しかし, 映像中の顔の照合ができれば, 映像データベースに対する索引付けが可能となる。顔照合では, 照合したい人物の顔モデルを事前に用意する必要がある。映像データベースの規模か大きくなり, また, 人物が有名人ともなれば, 人物の名前と顔特徴を予め与えておくことは, 必ずしも可能ではない。そこで, 本研究では, 与えられた映像中に現れる人物の顔モデルを自動的に構築するために, 映像中の顔領域を追跡しながら学習に最適なフレームを選択する手法を提案する。
一般社団法人情報処理学会の論文
1997-09-24

部分空間射影による顔の自動学習

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