DCT成分を用いた動画シーンのクラスタリング : カット検出の一手法

概要

論文の詳細を見る
情報のマルチメディア化に伴い、映像・音声・テキストといった情報が大量に伝送され、蓄積されつつある。マルチメディアにおいて動画データベースを構築しようとする場合、効率良く動画を圧縮できるとともに、効果的に検索できることが必要不可欠である。この圧縮と検索を行なうためには、動画を同一シーンと思われるいくつかのクラスタに分割しておき、各クラスタ毎に内容を解析(シーン解析)することが妥当であろう。すなわち、同一シーン中にある、隣合うフレーム間では画像が類似しているという性質を使ってシーンの変わり目(シーンカット)を検出し、動画のクラスタを形成する。本研究では、シーン解析の前処理として、シーンカットを検出し、動画をいくつかのシーンに分割することを目的としている。手法としては、DCTの第1(直流成分)、2、3成分(水平、垂直周波数成分)を用い、これらを各フレーム画像の特徴を表すパラメータとして扱う。以下にDCTによるカット検出の方法、および実験について述べる。
一般社団法人情報処理学会の論文
1993-09-27