高次部品化における概念辞書の構造
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概要
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ソフトウエアの生産性向上を図るために,部品合成によるプログラムの自動作成が様々な形で研究されている.部品合成によるプログラム自動作成で用いられる部品は,(1)ソースコードを部品化したもの,(2)仕様を部品化したもの,(3)設計情報を部品化したもの,の3つに分類されている.その中で筆者らは,仕様を部品化して再利用するための高次部品化について研究中である.高次部品化のように仕様を部品として取り扱う場合,様々な性質を持った部品が多数存在し,またそれらの部品に対して複雑な操作が行われる.従って,どのような構造で部品を蓄積するかが,部品を再利用していく上で重要な課題となっている.そこで本稿の第2章では高次部品化で取り扱う仕様を記述するための言語PSDLを説明し,さらに高次部品化の概要を述べる.第3章では,部品を蓄積するための構造として,部品の構造や部品相互の関係などを述べる.なお,様々な部品を再利用するには部品の理解性を高めなければならないので,本稿では複合部品の考え方を適用し,部品の理解性を高める工夫を行った.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1990-09-04
著者
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竹中 豊文
Atr通信システム研究所
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岡本 克己
ATR通信システム研究所
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橋本 正明
ATR通信システム研究所
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岡本 克己
Atr通信システム研究所 住友金属工業(株)
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橋本 正明
Atr通信システム研究所通信ソフトウェア研究室
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