ERモデル+制約を用いた対象世界の記述による高次部品化について
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概要
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ソフトウェア自動作成の問題は,1)ソフトウェア化したい対象世界の認識の方法と,2)その認識結果に基づく計算機の動かし方,に大きく分けられる.そこで筆者らは,1)については認識結果を記述するためのプログラム仕様記述法PSDM(Program Specification Description Method)と,プログラム仕様を再利用するための高次部品化を研究し,2)についてはプログラム構造設計の自動化を含めたプログラム生成法を研究中である.PSDMは,プログラムの入出力データに表わされている情報についての枠組みと,入出力データの形式に着目した宣言的な仕様記述法である.この情報の枠組みを記述するのにER(Entity Relationship)モデルと制約を用いているが,プログラム生成を容易にするため,現在は制約を計算式で記述している.しかし,対象世界の記述を容易にするには,制約指向プログラミングと同じように,条件式による制約の記述も許容するのが望ましい.従来,制約指向プログラミングは対象指向言語や論理型言語の上で研究されているが,ERモデル上の例は見られない.そこで筆者らはデータベースの観点から見た制約も参考にして,ERモデルと制約を用いた対象世界の記述による高次部品化について考察したので報告する.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1989-10-16
著者
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門田 充弘
Atr通信システム研究所
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岡本 克己
ATR通信システム研究所
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橋本 正明
ATR通信システム研究所
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岡本 克己
Atr通信システム研究所 住友金属工業(株)
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橋本 正明
Atr通信システム研究所通信ソフトウェア研究室
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