E-R モデルを用いた視覚的プログラミング言語 : PSDL-GR とその一実現法
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概要
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本稿は,視覚的プログラミング言語PSDL-GRの提案とその一実現手法,およびプログラミング環境について述べたものである.PSDL-GRは,データ表現手段としてE-Rモデルを採用していること,および制約指向の処理方式を実現している点に特徴がある.E-Rモデルは元来,データベースのスキーマ設計用に開発されたもので,データベース検索用の言語のモデルとして採用された例はあるが,一般的なプログラミングのツールとしての利用例はない.E-Rモデルをプログラミング言語におけるデータ表現の手段として利用することにより,このモデルの持つ優れたデータの視覚的表現力をプログラミングに活用することができる.本言語では.E-Rモデルのアトリビュートやエンティティ,リレーションシップ間の関係を制約として定義しこれらの制約を解くことをプログラムの実行とみなす方式をとっている.E-Rモデル上のデータ依存関係の視覚的な表現を可能にするとともに,プログラムの再利用性や記述性の向上をはかることが狙いである.本言語の実現方法としては,制約論理型言語を用いた.本方式によって,カージナリティが1対1の範囲において制約の双方向伝搬が可能であり,その他の範囲は高階述語の導入によって処理できることが示された.さらに,本方式に基づくプログラミング環境のプロトタイプを作成し評価を行った.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1994-01-15
著者
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