非手続き型言語と入出力データの構造不一致
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
プログラムの入出力データのあいだの構造不一致が非手続き型言語へ及ぼす影響について議論する。さらに,筆者がすでに提案したプログラム仕様記述法PSDMにおける構造不一致の取扱いについて報告する.さて,非手続き型言語には利用者が構造不一致を意識しなければならないものがある・しかし,不一致はプログラム構造の決定要因であり,プログラム仕様の決定要因ではないので,利用者が不一致を意識するのは望ましくない.そこで,利用者が不一致を意識しなくてよい言語もある.ところが,不一致を意識することを不要としたのに起因して,言語の理解性や記述性の問題が指摘されている.また,このような書籍からプログラムを生成するには,プログラム・ジェネレータが不一致を検出して解決しなければならないところで,PSDMで規定された言語でも利用者は不一致を意識しなくてよい.しかも,データが表している情報に着目した仕様も記述するので,言語の理解性や記述性の問題が緩和されている.この言梧からプログラムを生成するには,プログラム仕様に基づいて作成された有向グラフを解析して,構造不一致を検出し解決する.この方法は,まだ構造不一致の検出対象が脈絡不一致に限定され,しかも検出精度に向上の余地は残ってるが,ジェネレータを作成した実験の結果,実用的な性能を持つプログラムを生成することについて見通しを得ることができた.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1988-12-15
著者
関連論文
- ERモデル+制約を用いた対象世界の記述による高次部品化について
- partialな状態による呼処理の仕様記述
- リアルタイム・ソフトウェア仕様の時間に関する一考察
- プランナーと要求定義
- 概念データモデルに基づくプログラム仕様記述言語の実時間処理への拡張
- 入出力データの構造不一致検出解決法に関する実験
- 高次部品化における概念辞書の構造
- ヒューリスティックなカットセット解析によるPSDLコンパイラの処理ネック解決
- 概念モデル上のカーディナリティに着目した仕様の洗練化
- E-Rモデルと制約に基づく仕様部品の合成と制約論理プログラムへの変換
- E-R モデルを用いた視覚的プログラミング言語 : PSDL-GR とその一実現法
- 非手続き型言語と入出力データの構造不一致
- プログラム仕様記述法PSDMを用いたプログラム量産方式の提案