分散システムでの負荷分散に向けたシステム状態の把握法

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概要

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負荷分散を行なうことで、分散システムでの効率的なサービス処理を実現できる。そのため、様々な負荷の分散法が提案されている。負荷分散を行なうには、メッセージ通信により集めた各計算機の負荷情報に基づき、負荷の分散形態を決定する。しかし、時間の経過と共に、集めた情報と実際の計算機の状態が異なってくことがある。以降、これを情報の劣化と呼ぶ。劣化した情報を用いた負荷分散により、逆に特定計算機に負荷が集中してしまうこともある。我々は、サービス処理の特徴と計算機や通信路の特微を考慮した、分散システムでの負荷分散法を提案している。我々の提案方式では、プロセス分散後の各計算機の予測負荷を基に分散形態を決定する。以降、各計算機の負荷をシステム状態と呼ぶ。本稿では、負荷の予測値を用いることで、情報の劣化を防くシステム状態の把握法を示す。
1996-09-04

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