矛盾を扱える論理プログラミングシステムALPS-HI

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複数の知識源から得た知識には矛盾が存在しうる。したがって、知識処理システムは、矛盾を扱える必要がある。矛盾を扱うには2つの方法がある。一つは、知識中に矛盾の存在を許さず矛盾のない状態で知識を利用する方法である。もう一つは、知識中の矛盾の存在を許し矛盾が存在しても知識を利用しつつ、可能ならば矛盾を取り除いていこうとする方法である。前者は知識利用の観点からみれば理想的である。しかし現実の知識は矛盾を含み得るものであるため常に矛盾のない状態に保てるとは限らない。このため、より実際的な知識を扱おうとするならば後者が適している。従って我々は後者の方法を採用する。知識処理システム構築の方法として論理プログラミングによるアプローチがある。矛盾を扱える論理プログラミングシステムへの基本要求は以下のものである。(1)矛盾の扱いに適したプログラミング言語。(2)矛盾に関する情報を提供できる矛盾解析ツール。矛盾を扱える論理プログラミングシステムとして、注釈付き論理プログラミング(Annotated Logic Programming)が提案され研究されている。しかし、上記の要求を満たすものではない。我々は、ALPS-HI(Annotated Logic Programming System with Hypothetical Implication)を試作した。
一般社団法人情報処理学会の論文
1996-09-04

矛盾を扱える論理プログラミングシステムALPS-HI

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