入出力時間に着目したサービス処理速度の調整制御法

概要

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計算機ハードウェアの性能向上と共に, ソフトウェア実行の処理速度は飛躍的に向上している。これによって, 複雑なソフトウェア処理をより速く実行することが可能になった。しかし, 一方では次のような問題も生じる。ハードウェア性能が機種毎に異なるので, ソフトウェア実行の処理速度が機種毎に異なってくる。また, シミュレーションのような可視化的なソフトウェアをハードウェア性能の高い計算機で実行すると, 一瞬のうちに終了してしまいその役目を果たさなくなる。これらはソフトウェアの寿命を縮めるとことにもなりかねない。このような背景から, 筆者らは, サービス処理速度を調整する制御法について, 研究を進めている。現在までに, プロセッサの性能を制御する演算スケジュール法と従来の演算スケジュール法との共存方法について提案し, プロセッサの性能を調整するだけでは限界があることを示した。本稿では, 入出力処理に着目したサービス処理速度を調整する制御法について提案する。さらに提案した入出力スケジュール法を実装評価し, その有効性を示す。
社団法人情報処理学会の論文
1997-09-24