アクセス保護機能を持つバッファ管理方式

概要

論文の詳細を見る
オペレーティング・システム(以降,OSと略す)が行なう処理時間の多くは、入出力の時間が占めている。そのため、例えば、メモリ上の情報(データ)を通信回線や磁気ディスク(DK)に効率良く出力することが求められている。最近では、入出力にDMAC(Direct Memory Access Controller)を利用することが多い。DMACが一度に扱えるデータは、実メモリ上の連続領域である。そのため、論理メモリ空間をプロセスに提供しているOSは、プロセスが要求した入出力のデータについて、実メモリ上の連続領域毎に繰り返しDMACを起動している。したがって、入出力処理は複雑になっている。このため、いくつかのOSでは、論理メモリ空間の領域に合わせ実メモリ上も連続領域とするバッファプール機能が実現されている。一方、最新のDMACは、実メモリ上の異なる複数の領域をまとめて操作することができる(チェイン機能と呼ばれることがある)。これにより、入出力の実行処理は高速になっているが、チェイン機能を利用するための処理がOSに新たに必要になっている。本稿では、従来のOSがデータ格納用として提供しているバッファプール機能などについて問題点を明かにする。さらに、これらの問題点を解決する方式を提案し、その基準購造や特徴ついて述べる。
社団法人情報処理学会の論文
1993-03-01

アクセス保護機能を持つバッファ管理方式

スポンサーリンク

概要

著者

関連論文

スポンサーリンク