実行中プログラムの部分入替え法における入替え条件の緩和

概要

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我々は,実行中プログラムの一部分を入れ替える制御法を提案した.本人替え法を動的にリンクされる共有ライブラリに適用することにより,サービスを提供しているプロセスを終了させることなしに,そのプログラムを構成するライブラリ関数の内容を変更できる.すなわち,提供中のサービスを停止させることなく,その保守作業を動的に行うことが可能になる.しかし,提案した入替え法では,入れ替えるプログラム部分が満たすべき入替え条件が厳しく,入れ替えるプログラム部分の作成が難しいといえる.そこで,本論文では,入替え条件を緩和した入替え法について説明する.また,入替え条件を緩和した場合,主にプロセッサ処理を行うプログラムに対する入替えでは,主に入出力処理を行うプログラムに比べ,入替え時間が長大化する問題を明らかにする.次に,この問題への対処として,プロセススケジューリングを工夫することにより,入替え時間を短縮化する方法を提案する.具体的には,入替え可能状態にあるプロセスを早期に一時停止させる方法,及び入替え不可状態にあるプロセスを優先的に実行させる方法を示す.更に,両者の方法について実装及び評価を行い,その方法の有効性を示す.
社団法人電子情報通信学会の論文
2002-07-25

実行中プログラムの部分入替え法における入替え条件の緩和

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