PIE64のネットワークメンテナンス,ホストインタフェース,クロック分配機構 : タコ

概要

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大規模な並列計算機のハードウェアを実現させる場合,デバッグやメンテナンスでトラブルが発生することが多い.これには,並列に動作する部分が多いために,同時に測定しなければならない箇所が多いこと,複数のプロセッサが関連するとその動作を予測しにくく,状況の再現が困難であること,また,単体のプロセッサとしては動作しても,複数のプロセッサをつなぐと,クロックのスキューが問題となることなどの理由が考えられる.このような並列計算機を机上の空論ではなく,現実の機械として組み上げ,稼働させるためには,それが研究目的の機械であっても,デバッグやメンテナンスの容易さを重視する必要がある.著者らが研究を進めている並列推論エンジン-PIE64-は,64台のプロセッサ(推論ユニット.以下,IU-Inference Unit)同士をつなぐ高性能なインターコネクションネットワークが一つの特徴である.このネットワークを効率良く調整する目的で,「タコ」というメンテナンスのためのハードェアを開発した.これは,PIE64のネットワーク専用のロジックアナライザであり,PIE64の匡体に常備される.また,「タコ」は,PIE64のフロントエンドとなるホスト計算機とのインタフェース,PIE64全体へのクロック分配など,64台のIUにサービスを提供する機能も備えている.図1に「タコ」の位置付けを,図2にメイン基板と8枚のプローブ基板を接続した写真を示す.
一般社団法人情報処理学会の論文
1990-03-14

PIE64のネットワークメンテナンス,ホストインタフェース,クロック分配機構 : タコ

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