単一参照アノテーションを用いた論理型言語プログラムの最適化コンパイル
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概要
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論理型言語において、メモリ使用効率と実行速度を向上させるための最適化用情報として単一参照アノテーション(SRA:Single Reference Annotation)を提案し、これによって可能となる処理の最適化について検討する。SRAは定義節頭部引数の構造データに付加するアノテーションであり、これを付加すると対応するゴール側構造データにゴール以外からの参照がないことが定義節のコンパイルの際に仮定される。この結果、参照のなくなった構造データ領域を即時回収して新たな構造データを生成する際に再利用できるほか、再利用方法を静的に決めてしまうことにより、元の構造データにもともと書き込まれているのと同じ値を書き込み直すという無駄なデータ転送処理を除去できるという最適化も可能となり、メモリ使用効率と実行速度の両面での性能向上が実現される。SRAによる最適化は、Warrenの抽象命令セットで導入されたレジスタ上のゴールオブジェクトに対する最適化の対象を構造データへ拡張し、処理効率を更に高めるものと見なすことが出来る。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1989-03-15
著者
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