首都高速道路における経路誘導に関する一考察

概要

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大都市圏では自動車の集中により幹線道路や高速道路で渋滞力頻繁に発生している。特に首都圏の道路網の要である首都高速道路では図1に示すように一周わずか15kmの都心環状線に車両が集中する路線体系のため、都心環状線周辺に慢性的な渋滞力発生している。このような都市部における交通問題を解決するためには道路設備の拡張と道路設備の有効利用の両面から対策を施す必要がある。道路設備の拡張の面では、東京港連絡橋(レインボーブリッジ)や東京外郭環状道路が建設され、一部で共用が開始されている。また、現在計画中の中央環状線が完成する都心に関係ない交通流が都心環状線に流入するのが防止できるため、都心環状線の渋滞は大幅に軽減されることが期待されている。道路設備の有効利用の面では道路上に設置されるビーコンという電波塔と自動車に搭載される通信器の間で交通情報を通信する路車間通信システムが注目されている。このようなシステムが将来普及すれば、交通流の制御が可能になり車両の局所への集中による渋滞を未然に回避できる。中央環状線が完成した場合、首都高内の数多くの場所で複数経路をとることが出来るようになる。本研究では路車間通信システムの利用方法の一提案としてこのような複数経路の内、最適な経路を選択する車両の誘導方法に検討する。[figure]
1994-03-07

首都高速道路における経路誘導に関する一考察

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