通信回線障害診断エキスパートシステムの開発

概要

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汎用コンピュータの機能拡大や性能向上に伴い、障害診断情報は一段と進歩し、情報も的確なものになってきた。しかし、通信回線系の障害についてはネットワークの多様化に伴い、ますます分かりにくく、複雑なものになっている。従って、通信回線系の障害が起きた場合は、コンピュータ・センターのオペレータがマニュアルで、障害情報を理解することが困難であり、またメーカー側でも専門の保守員でなければ、的確に障害診断することができないようになってきている。このような状況が通信回線系の障害の回復を遅くする原因の1つとなっている。そこで、このような汎用コンピュータの制御下における、複雑な通信回線系の障害診断が初心者でも簡単な操作で実施できるように、障害情報(エラー・メッセージ等)を階層構造型データベースとして整理・統合し、それらの情報から専門的な処理知識(専門の技術者が行うべき手続き)に基づき、的確な診断情報を推論できるエキスパート・システムを開発した。
一般社団法人情報処理学会の論文
1988-09-12