間伐材木寄作業に関する研究
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概要
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間伐材搬出作業においては, 集材の先行作業である木寄を必要とする場合が多い。今回は, 人力とウィンチによる木寄作業について実験を基にして理論的分析を行った。ウィンチの作業方式は, 上げ木の場合は直引式, 下げ木の場合はエンドレス式である。得られたおもな結果は次のとおりである。1)人力木寄の集材速度はけん引力の一次式で表わすことができる。1人で木寄する場合, けん引力が約14kgのときに仕事率は最大となる。林地傾斜が22°以下ではこのときに作業能率も最大となる。22°以上になると人力木寄の作業能率は大きく向上する。2)供試機による直引式上げ木集材では, ウィンチ直引力が459kgのときに, 仕事率および作業能率が最大となる。3)エンドレス式下げ木集材では, 林地傾斜が35°以下であれば, 材の大きさにかかわらず一定速度で集材できる。4)林地傾斜が22°以下の下げ木集材では, 木寄距離が10〜25m以上, 出材量にして1.9m^3以上になると, ウィンチによるエンドレス式が人力木寄よりも有利となる。
- 一般社団法人日本森林学会の論文
- 1985-03-25
著者
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