林道の最適密度に関する研究(II) : 開発路網密度について
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概要
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かなり広域の森林開発地域を考えた場合, 林道は公道としての役割を果す場合が多く, その場合は地域開発としての役割が与えられる。本研究においては数ケ所の林業地について, 特定の中心(例えば木材市場)より奥地に進むに従って林道と公道の延長割合がどのように変化するかを調べ, その変化の分析より地域開発に必要な最低路網を推定した。その結果次のことが明らかとなった。(1)現状において地域開発に必要な最低路網密度は林道と公道をあわせて300m/km^2である。(2)運転経費と道路建設経費の和を最小にする路網の組合わせは, 現在の交通量を基にすれば, 林道延長と公道延長の比率は4 : 6となる。(3)道路の路面構造より見れば, この地域は中級砂利道の支配的な地域で, 幅員, 構造等の補正をしたRAD値は400m/km^2を下廻る。なお計算その他資料のとりまとめには藤原登氏の御協力をえた。改めて感謝いたします。
- 一般社団法人日本森林学会の論文
- 1966-02-25
著者
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- 巻頭言
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