木材生産地域における林道密度の推移 : 今市を中心とした事例
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概要
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農山村地域における林道の機能を解明する目的で, 今市市の中心から奥地に至る距離の増加にともなう林道密度の変化を一般公道密度の変化との関連において分析し, 昭和39年と昭和52年について比較を行なった。地形因子と道路密度および迂回比の関係についても分析した。次の点が明らかとなった : 1)中心からの距離24km付近で公道と林道の密度の交替があり, この密度交替の距離は昭和39年と昭和52年とで変わっていない。2)両年とも路網密度の変化はほぼ同様の傾向を示し, 中心からの距離と公道に林道を加えた路網密度の間に高い相関があり, 両者の関係は指数函数による回帰式で示される。3)過去14年間の路網密度の伸びは地区全体で平均2.6m/haにしかなっていないが, 地域開発に必要な路網密度の水準は昭和36年時点の3m/haから昭和52年の5m/haに高まっていると推察される。4)過去14年間に約50kmの林道の公道移管および現在約22kmの併用林道があり, 林道が公道の補完的役割を果たしている。5)地形条件と路網密度によって調査地区は三つの区域に区分できる。
- 日本森林学会の論文
- 1980-02-25
著者
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