エレクトロブロット・イムノアッセイ法によるヤマノイモえそモザイクウイルスの検出
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概要
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ヤマノイモえそモザイクウイルス感染ナガイモ葉より, 分画遠心法により病原ウイルスを純化した。SDSポリアクリルアミドゲル電気泳動法により, 外被蛋白の分子量は38,000(38K)と推定された。精製ウイルス試料より抗血清(免疫電顕法で力価4,096倍)を作製し, エレクトロプロット・イムノアッセイ法により罹病葉粗汁液から38K蛋白の検出を試みた。プロット後の処理は出来る限り簡略化し, 全行程を7時間以内に完了可能とした。その結果, 38K蛋白は罹病葉粗汁液の1,000倍希釈液からも明瞭に検出されたが, 健全葉粗汁液からは検出されなかった。健全植物成分との非特異的反応は, 抗血清を5,000倍まで希釈することにより, 38K蛋白の検出感度を実用上損うことなく, 減少させることが可能だった。
- 日本植物病理学会の論文
- 1986-07-25
著者
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