Clavibacter michiganense subsp. nebraskense 感染性バクテリオファージの性状
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概要
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Clavibacter michiganense subsp. nebraskense 感染性バクテリオファージ Clmll, ClmX および ClmXC の生物学的および物理学的性状を調べた。全てのファージは増殖用 CN18-5 菌株に対し, 透明な溶菌斑を形成した。ClmX は CN76-5 菌株に対し, 多数の不透明溶菌斑と共に少数の透明溶菌斑を形成し, その透明溶菌斑から単溶菌斑分離法により ClmXC が分離された。宿主範囲は Cl. michiganense subsp. nebraskense に限定され, 吸着速度係数は 2.9〜9.4×10^<-9>ml/min, バーストサイズは6〜19個だった。粒子形態は幅60nmの六角形状の頭部と長さ約235nmの屈曲性を持つ尾部からなるオタマジャクシ状であった。核酸は2本鎖 DNA で, 制限酵素分解産物のフラグメント数と大きさにおいて各ファージ間に若干の違いが認められた。ClmXC は ClmX の欠失変異株と考えられた。
- 1986-12-25
著者
-
白子 幸男
東大アジア生資研
-
白子 幸男
東北大学農学部
-
Ackermann Hans-w.
Department Of Plant Pathology University Of Nebraska
-
VIDAVER Anne
Department of Plant Pathology, University of Nebraska
-
Vidaver Anne
Department Of Plant Pathology University Of Nebraska
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