2'-5'オリゴアデニル酸合成酵素遺伝子導入タバコにおけるウィルス抵抗性
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概要
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複数のRNAウイルスに対する抵抗性付与を目的として,ヒト2'-5'オリゴアデニル酸(2-5A)合成酵素遺伝子を導入した形質転換タバコを作出した。得られた形質転換体において2-5A合成酵素遣伝子のゲノムへの組み込みと,自殖次世代(R_1)におけるRNAレベルでの発現が確認された。このR_1世代にキュウリモザイクウイルス(CMV)およびタバコモザイクウイルス(TMV)を接種し,非形質転換体の場合と比較した。CMV接種では,接種葉ウイルス増殖量の減少と上位葉におけるモザイク症状出現の遅延が観察された。またTMV接種においても局部壊死斑形成数の減少が認められた。このことから,2-5A合成酵素遺伝子導入植物において,複数のRNAウイルスに対する抵抗性機構が構築されることが示唆された。
- 日本植物病理学会の論文
- 1994-12-25
著者
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