キュウリモザイクウイルス RNA の試験管内におけるビリオン形成
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概要
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キュウリモザイクウイルス黄斑系 (CMV-Y) の RNA と外被クンバク質の混合比率を変えて再構成を行い, ショ糖密度勾配遠心分離ならびにアガロースゲル電気泳動により再構成産物の解析を行った。外被タンパク質量が少ない条件下では再構成産物中よりウイルス粒子を形成した RNA と遊離の RNA の両者が検出され, 形成された粒子中から主として RNA1, 2 さらに RNA3 が認められ, RNA4, サテライト RNA の量は少なかった。十分量の外被クンパク質により再構成を行うと, 形成されたウイルス粒子中からは RNA1 から3に加え, RNA4, およびサテライト RNA も検出されるようになった。この結果より, RNA1, 2 が優先的に粒子化されることが示唆された。次いで RNA1+2, 3, 4 およびサテライト RNA の各単独での再構成を試みた。その結果, 電子顕微鏡観察より, いずれにおいても粒子の形成が認められた。以上の結果より, CMV RNA の各セグメントおよびサテライト RNA と外被タンパク質との親和性はそれぞれ異なるが各 RNA は単独でも粒子を形成しうることが示唆された。
- 日本植物病理学会の論文
- 1995-04-25
著者
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