(37)千葉県で数種花き類及びタマネギに発生した黄化えそ症状とIris yellow spot virus(IYSV)
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概要
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千葉県で栽培されているアルストロメリア(Alstroemeria spp.)〔丸山町(1996年)及び茂原市(2002年)〕,トルコギキョウ(Eustoma grandiflorum)〔館山市及び千倉町(2001年)〕,アマリリス(Amaryllis hybrida),バルビネ(Bulbine alooides)〔茂原市(2002年)〕及びクンシラン(Clivia hybrida)〔茂原市(2002年)〕の茎葉に黄化えそ症状を示す病害が発生した.また,タマネギAlliumcepa〔館山市及び千倉町(2001年)]では葉にえそ黄斑が多数観察された.発生圃場ではネギアザミウマが高頻度に観察された.Chenopodium quinoaで病斑部から分離を行い,Iris yellow spot virus(IYSV)に特異的なプライマーを用いてRT-PCRを行ったところDNAの増幅が得られた.一部のサンプルはNicotiana benthamianaで増殖し,電子顕微鏡観察したところ,外膜を持つ直径約80nmのウイルス粒子が観察された.千葉県においてIYSVがこれらの花きや野菜のえそ斑から検出されたことから,病原性について今後検討する必要かあるが,これらの作物は感染源となりうる可能性があるため,今後注意する必要がある.
- 日本植物病理学会の論文
- 2003-02-25
著者
-
植松 清次
千葉農総研
-
奥田 充
九州沖縄農研
-
奥田 充
九沖農研
-
海老原 克介
千葉農総研暖地
-
岩波 徹
九州沖縄農研
-
花田 薫
中央農研
-
花田 薫
生物研
-
三平 東作
千葉農総研・暖地
-
福本 文良
中央農研
-
福本 文良
北海道農研
-
奥田 充
九州沖縄農業研究センター
-
三平 東作
千葉農総研セ
-
植松 清次
千葉県農林総合研究センター
-
三平 東作
千葉県農林総合研究セ
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