(60)Impatiens necrotic spot virus(INSV)によるベゴニアのえそ斑紋病
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概要
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山口県の花き栽培農家のベゴニアに激しいえそ斑紋を示す病害が発生し,その病原ウイルスを調べたところ,Impatiens necrotic spot virus(INSV)と同定された.宿主範囲は8科30種のうち7科22種に感染したが,全身感染した植物はベゴニアのほかNicotiana benthamiana,N,clevelandii,ホウレンソウなどであった.不活化温度は44〜46℃,希釈限界は50〜500倍,保存限界は室温で6〜10時間であった.ドットELISAと迅速免疫ろ紙検定法で血清学的類縁関係を調べたところ,INSV抗体と反応した.INSVのN遺伝子のRT-PCRを行ったところ,約900bpのバンドが検出された.N遺伝子のアミノ酸配列を比較したところ,INSV(Law et al.,1991)と98%の相同性があった.粒子の形態については,超薄切片法で調べたところ,径70〜20nmの球形粒子が確認された.わが国におけるINSVのベゴニアでの発生ははじめてであり,本病をベゴニアえそ斑紋病としたい.
- 日本植物病理学会の論文
- 2003-02-25
著者
-
奥田 充
九州沖縄農研
-
奥田 充
九沖農研
-
亀谷 満朗
山口大農
-
花田 薫
中央農研
-
伊藤 真一
山口大農学部
-
花田 薫
九州沖縄農業研究センター
-
黒川 恵美
岡山大資生研
-
田中 秀平
山口大農
-
鍛冶原 寛
山口農試
-
鍛冶原 寛
山口県農業試験場
-
奥田 充
九州沖縄農業研究センター
-
亀谷 満朗
元山口大学農学部
-
田中 秀平
山口大学農学部
-
黒川 恵美
山口大農
-
亀谷 満郎
山口大農
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