アレルギー性及びアナフィラキシー性反応の発来機序に於ける不完全抗体の意義について : 第1報
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概要
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The relationship between the intensity of Arthus phenomenon and the antibody titer in the actively sensitized rabbit with purified egg-albumin was investigated. Antibody titer were determined by precipitation reaction, Boyden's hemagglutination reaction and Commb's test. In summary, in the most of the cases the Arthus reaction seems to parralel to the titer of precipitin and haemoagglutination reaction (complete antibody), but in some cases it is rather crossly related to incomplete antibody titer. For the purpose of separating the complete and incomplete antibody in anti-eggalbumin rabbit sera, ultracentrifugation technique (modified Campbell's technique) and the freezing-thawing procedure (by Matsuhashi or Yoshitake's method) were carried out. The distribution of the complete and incomplete antibody in the upper, middle and lower parts of the fractions by the above two methods were so similar; most of the complete antibody was found in the precipitate, though including incomplete antibody, howerver, in the upper part complete antibody hardly could by found, but incomplete antibody was still remained. By studying the influence of heating upon the antibody titer, the complete antibody was found to be completely inactivated at 73C for 30 minutes, but no effect upon the activity of the incomplete antibody was observed. The passive sensitizing activity in producing anaphylaxis in the guinea pig was demonstrated with anti-eggalbumin rabbit sera removed of complete antibody by ultracentrifugation or inactivated complete antibody by heating(73C for 30 min). These facts suggest that incomplete antibody have some significant role in the passive sensitization of producing anaphylaxis.
- 一般社団法人日本アレルギー学会の論文
- 1961-06-30
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