感作血球凝集反応の簡易化とその応用に関する基礎的研究 : 第1報 ホルマリン・タンニン酸処理感作血球凝集反応についての検討
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概要
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1)新鮮血球をformalinizeすることによって均一且つ安定化した血球を作製するための基礎的条件について検討した結果, 長期保存可能, しかも安定な血球標本の調整方法を考案した.2)ホルマリン処理血球に対しタンニン酸による処理条件について検討し, その至適条件を求めた結果2,000倍タンニン酸37℃10分で充分であった.3)ホルマリン・タンニン酸処理血球に対する抗原の感作至適条件について検討した結果, 供試抗原の種類によって感作抗原濃度, pHが異なるが至適条件下で37℃30〜60分で感作が充分に行われることが分った.4)ホルマリン処理血球, ホルマリン・タンニン酸処理血球及び抗原感作ホルマリン・タンニン酸処理血球は極めて安定且つ長期保存も可能であることが実証された.5)本処理血球或は本感作血球を用いて感作血球凝集反応の簡易化をはかることが出来, 血清診断法として極めて鋭敏な本法のより広範囲な応用の道を拓いたものと思う.
- 一般社団法人日本アレルギー学会の論文
- 1964-07-30
著者
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