β-agonistによる子宮内胎児蘇生法
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概要
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分娩時fetal distress発症例60例につき,β-agonist(Isoxsuprine,Bamethan)あるいは母体酸素投与を行い,intrauterine fetal resuscitationとしての効果につき検討し,更に妊娠動物を用い,β-agonistの作用機序に関し,子宮胎盤循環よりの検討をも行った.胎児type II dipsよりの離脱は,β-agonistの投与により98%に認めることが可能であるが,母体酸素吸入では,それが25%にみられたに過ぎない.この様なβ-agonistによる作用機序は,β-agonistの経胎盤移行による胎児心への影響とも考えられ,ヒトでは約10b/min前後の心拍数の増加であるが,それは主として子宮収縮を抑制し,減少せる子宮胎盤血流量を回復させ,その結果type II dipsよりの改善がみられるものと結論される.一方,子宮収縮の抑制は経膣分娩を危惧させるが,子宮収縮としては1〜3回/10分の減少をもたらせるが,頚管が3横指以上の開大では,むしろ規則正しい収縮が得られ,平均3時間後に経膣分娩が可能である.
- 社団法人日本産科婦人科学会の論文
- 1979-05-01
著者
-
須川 佶
大阪市立大学医学部産科婦人科学教室
-
日高 敦夫
大阪市立大学医学部産科婦人科学教室
-
日高 敦夫
日本妊娠中毒症学会
-
駒谷 美津男
大阪市立大
-
池田 春樹
大阪市立北市民病院
-
坂本 平年
大阪市立大学医学部産科婦人科学教室
-
池田 春樹
大阪市立大学医学部産科婦人科学教室
-
須川 佶
大阪市立大学
-
島津 隆
大阪市立大学医学部産科婦人科学教室
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