子宮収縮が胎盤循環ならびに胎仔心拍,脳循環におよぼす障害とその対策について
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概要
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子宮収縮が胎児脳循環に与える影響を解明すべく,妊娠末期家兎を用い,胎盤血流量や胎仔心拍変動との関連において検討を加えた.同時にfetaldistressに対するβ-stimulantの胎仔脳循環におよぼす影響についても検索を加えた.1)oxytocinにより誘発された子宮収縮により胎盤血流量は28±16%減少し,同時に胎仔心拍数は36±22%,胎仔脳血流量は31±17%の減少を認めた.2)胎仔心拍数減少率が20%以上を示す例では胎盤血流減少率と胎仔心拍数減少率に相関性がみられ,また同様に胎仔心拍数減少率と胎仔脳血流減少率にも相関性が認められた.3)遅発一過性胎仔徐脈における脳血流減少時に,母獣にβ-stimulantを投与することにより,子宮収縮の抑制に伴い,胎盤血流量の回復と胎仔心拍数の改善がみられ,同時に胎仔脳血流量も改善することが認められた.
- 社団法人日本産科婦人科学会の論文
- 1987-03-01
著者
-
須川 佶
大阪市立大学医学部産科婦人科学教室
-
日高 敦夫
大阪市立大学医学部産科婦人科学教室
-
日高 敦夫
日本妊娠中毒症学会
-
駒谷 美津男
大阪市立大
-
池田 春樹
大阪市立北市民病院
-
岡田 和女
大阪市立大学医学部産科婦人科学教室
-
鈴木 良紀
大阪市立大学医学部産科婦人科学教室
-
坂本 平年
大阪市立大学医学部産科婦人科学教室
-
池田 春樹
大阪市立大学医学部産科婦人科学教室
-
須川 佶
大阪市立大学
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