トマト'ファースト'より育成した雄性不稔突然変異系統の葯培養における高頻度カルス誘導およびシュート再生条件
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概要
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雄性不稔3系統Fms-1, Fms-2, Fms-3, およびオリジナルのトマト'ファースト'を用い, 葯からのカルス誘導およびシュート再生条件について検討した.カルス形成能は顕著に雄性不稔遺伝子に影響され, 小胞子発育が減数分裂初期に崩壊しはじめるFms-2系統がもっとも効率的で, 花粉崩壊の発育段階が小胞子期であるFms-1と, 四分子期に小胞子の発育が停止したFms-3はカルス形成能が劣った.Fms-2は小胞子発育停止直後に花蕾(長さ5 mm)を4℃で3日間低温処理し, IAA 5.0 mg・liter^<-1>とzeation 2.5 mg・liter^<-1>の添加されたMS培地に花蕾から葯を取り出して置床し, 16時間照明で培養するとカルスの誘導が最も優れた.カルスをkinetin 0.2 mg・liter^<-1>の添加されたMS培地に移したところ, シュートの再生が効率的に行われた.
- 園芸学会の論文
- 1999-07-15
著者
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