メロン ハネデュー' の主枝節上における両性花の発現及び着生果実の形質に及ぼすエセフォンの影響
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概要
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'ハネデュー’メロンの花の性表現及び着生果実の形質に対するエセフォン処理の影響を検討した。第8葉期にエセフォン100,200mg・ℓ-1濃度で葉面散布すると、主枝節に雌花が多く誘導されたが、200mg・ℓ-1処理区では同時に花蕾不発育節や落蕾も増加した。また、節間の短縮による茎長の抑制が認められた。適濃度と考えられるエセフォン100mg・ℓ-1濃度で反復処理した場合、雌花数、雄花数ともに著しく減少した。第2葉、第4葉、第8葉期に100mg・ℓ-1 濃度で処理した場合、主枝節上の雌花誘導節位はそれぞれ6~9節、11~22節、16~25節で、処理時の生育ステージが早い段階ほど雌花発現に要する節数は少なくなった。エセフォン処理区の主枝節着生果実は無処理区の側枝節着生果実より縦長で、糖度は若干低く、軟化が進んでいた。以上の結果から、エセフォン処理により主枝15~20節に雌花を誘導するには、第4~6葉期に100mg・ℓ-1 の濃度で散布するのが最も効果的であることが示唆された。The effects of ethephon on the sex expression of flowers,and subsequent fruit quality of 'Honey Dew'melon were investigated.Ethphon induced many bisexual flowers on the primary shoot in the concentration of 100 or 200mg・ℓ-1applied at the 8true-leaf expanded stage.The concentration of 200mg・ℓ-1 caused undeveloped and aborted flower buds,and the plant hight decreased with shoter internode.When enthphon treatment was repeated in the concentration of 100mg・ℓ-1,the number of bisexual flowers decreased;replicated treatment reduced both bisexual and flowers.In plants treated with 100mg・ℓ-1 at the 2,4 or 8 true-leaf expanded stages,many bisexual flowers occurred at the 6th to 9th,11th to 22nd and 16th to 25th nodes of the primary shoot,respectively.The fruits set on the primary shoot by ethephon treatment increased in the ratio of longitudinal diameter to cross.Ethephon-induced fruits decreased slightly in sugar content and the flesh was softer than those of the control.These results suggested that single treatment of ethephon was recommended in the concentration of 100mg・ℓ-1 at the 4-6 true-leaf expanded stage for induction of bisexual flowers on the 15th to 20th nodes of the primary shoot.
- 岡山大学の論文
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