トマトとキュウリの昼夜間における水と養分の吸収について
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概要
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NFT方式の水耕トマトとキュウリにおける培養液管理の基礎資料を得るため, 昼間 (午前6時から午後6時) と夜間 (午後6時から午前6時) における水と養分の吸収比を求めた.1. 園試標準濃度の培養液においての夜間の吸水量はトマト, キュウリとも1日の吸水量の12%となっていたが, 夜間の養分吸収量はトマトで1日の28〜45%キュウリで18〜46%となった. そのたみ, 成分(me)/水 (l) の値は夜間において著しく高く, トマトではNO3-N, P, K, Ca, Mgがそれぞれ52, 25, 25, 20,8, キュウリでは38, 27, 25, 27, 4となった. 昼間の成分/水の値は培養液濃度 (me/l) に近かった.2. 培養液濃度が2倍になるとトマトの吸水量は昼夜間とも減少し, 逆に養分の吸収量は増加した. この場合, 夜間/昼間で表した吸収比はリンを除いてどの成分も高まった. 培養液のEC値はその濃度に関係無く昼間に高くなり夜間に低くなった. また, 培養液のpHは昼夜間とも上昇し, その変化は昼間より夜間の方が, また濃度の低い方が大であった.3. NFT方式のトマト栽培において, 残存培養液のEC値と成分濃度は夕方から朝方にかけて低下し, 朝方から夕方にかけて上昇した. 特に, NO3-N の濃度変化が大きく, その変動パターンはEC値の変化のパターンに非常に良く類似していた.
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