南九州のチャ園から採取したウスコカクモンハマキAdoxophyes dubiaおよびチャノコカクモンハマキAdoxophyes honmaiのコカクモンハマキ顆粒病ウイルス感受性
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概要
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南九州のチャ圃場でチャノコカクモンハマキと混棲してチャを加害しているウスコカクモンハマキについて, リンゴコカクモンハマキ顆粒病ウイルス(以下AoGV)に対する感受性を調査し, ウスコカクモンハマキおよびチャノコカクモンハマキの両種について感受性の比較を行った.ウスコカクモンハマキは, AoGVに対して感受性であることが確認された.また, 各齢期のLC_<50>はウスコカクモンハマキおよびチャノコカクモンハマキの間に大差は見られなかった.以上の結果から, 両種を同時に防除することが可能であることが示唆された.一方, AoGVに感染したウスコカクモンハマキ幼虫は, チャノコカクモンハマキ幼虫より感染による幼虫期間の延長作用を受けやすい傾向が認められた.このことから, ウスコカクモンハマキの個体群密度が多い地区では新たな被害防止対策が必要であると考えられた.
- 日本応用動物昆虫学会の論文
- 2005-08-25
著者
-
坂巻 祥孝
鹿児島大学農学部
-
櫛下町 鉦敏
鹿児島大学農学部
-
津田 勝男
鹿児島大学農学部害虫学研究室
-
櫛下町 鉦敏
鹿大・農
-
甲斐 絢子
鹿児島大学農学部害虫学研究室
-
神嵜 保成
鹿児島県茶業試験場
-
津田 勝男
鹿児島大 農
-
Tsuda Katsuo
Laboratory Of Plant Pathology And Entomology Faculty Of Agriculture Kagoshima University
-
神嵜 保成
鹿児島県茶業試験場:(現)鹿児島県指宿農業改良普及センター
-
津田 勝男
鹿児島大学農学部
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