冬期におけるミナミキイロアザミウマの寄主植物
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概要
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冬期に無加温のビニルハウス内でミナミキイロアザミウマの寄主植物の探索を行ったところ,ノゲシ,ナズナ,イヌビユ,カラスノエンドウ,オランダミミナグサに寄生がみられた。これらのうち,長期間にわたって寄生がみられたカラスノエンドウ,オランダミミナグサを用い飼育試験を実施したところ,採集世代の蛹化率,羽化率,成虫の生存率ならびに飼育第1世代の蛹化率,羽化率はナスに劣らなかった。このことから,カラスノエンドウやオランダミミナグサでは本種は少なくとも1世代の繁殖が可能であると考えられる。雨除けハウス内のカラスノエンドウでは成虫が2月中旬まで,成虫が3月中旬まで寄生が継続して観察された。また,雨除けハウス内では1月中旬∼2月中旬に,最低気温が-3∼-7°Cに低下したが,成虫密度の低下はみられなかった。
- 日本応用動物昆虫学会の論文
- 1990-05-25
著者
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