食生活診断に関する研究(2報) : 栄養・食品摂取からみた食材料費の消費構造について

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概要

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T社の社宅に居住する主婦に対して,食材料費と栄養・食品摂取状況の関係について検討を行なった。食材料費の多少別に食品の摂取についてみた結果,食材料費を少なく要している群においては,漬物,豆製品類の他は多く要している群より少ない。一方,食材料費を多く要している群においては,嗜好性を追っている傾向にある。栄養摂取については,食材料費を少なく要している群はすべての栄養素が所要量を満たしていないことが問題点としてあげられる。食材料費を多く要している群は,平均値において少ない群よりもすべての栄養素について多く摂取していた。しかし分散が大きく,なかでも微量栄養素においては,所要量に対する不足者がかなり出現していることを認めた。これらのことから,食材料費を少なく要している群に対しては,積極的に食品摂取をするように促し,食材料費を多く要している群に対しては,栄養のバランスを配慮するような教育が望まれる。
名古屋女子大学の論文
1974-03-15

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