<原著>健忘失語症例1例の呼称改善過程 : 迂回反応の意義
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概要
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迂回反応が多くみられた健忘失語の1例に対し喚語訓練を行った。線画カードを提示し,喚語できない時は迂回するよう教示し,それでも喚語できない時は迂回的ヒントを提示した。結果は以下のようであった。1.訓練終了後,訓練語では即時正答数が有意に増加したが,非訓練語では有意に増加しなかった。2.即時正答が増加するにつれ,迂回反応は減少していった。3.迂回反応とヒントの両方で正答に至る傾向が高くみられたのは,形態・属性に関する叙述であった。4.喚語の改善に伴い,仮名自発書字も改善した。以上の結果から,迂回反応を用いた訓練法が有効であることが示された。また,単語の視覚イメージの強化が喚語の改善に有効と思われた。さらに仮名書字障害の改善から,迂回反応のメカニズムについて考察した。
- 川崎医療福祉大学の論文
著者
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吉岡 豊
川崎医療福祉大学
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森 寿子
川崎医療福祉大学医療技術学部感覚矯正学科
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森 壽子
川崎医療福祉大学医療技術学部感覚矯正学科
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吉岡 豊
川崎医療福祉大学医療技術学部感覚矯正学科
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森 寿子
川崎医療福祉大学 川崎医科大学付属病院耳鼻科
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吉岡 豊
川崎医療福祉大 医療技術
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森 寿子
川崎医療福祉大学
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