タイプの異なる学習障害児2症例の言語訓練効果
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概要
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2症例の結果から, LDに対する指導においては, 以下の諸点が重要であり, STはLD児に対してこれらの諸点に留意しながら, 訓練を行っていく必要があることが示唆された.1.2症例の臨床像(問題点)は異なっていた.このことを踏まえて, できるだけ早期にLDの問題点を発見し, それぞれの臨床像(問題点)に応じた訓練を脳が可塑性に富む乳幼児期より長期に渡って継続し, 脳の正常発達を援助することでLDを予防することが重要であった.2.LDで最も問題になる読み書き能力を伸ばすためには, 脳の成熟によって規定される言語獲得学習の階層性に応じた早期訓練が必要であった.3.LDは個人内の学習能力の不均衡, ことばを換えると, 学習で必要とされる知的能力を統括する能力の欠如によって生じると考えられ, LDを予防するためには, 音声言語能力・言語性知能・動作性知能がバランスよく正常に発達していることが重要であった.4.LDに対する親の理解と認識, ならびに訓練に対する親の積極性や主体性の程度が, 訓練効果に大きく影響した.このため, LD児の指導においては, 親の指導を積極的に行うことが必要であった.以上の諸点に留意して早期訓練を行うことが, STの重要な役割といえ, 適切な訓練を行うことでLDは予防できると考えられた.
- 川崎医療福祉大学の論文
著者
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古川 いずみ
Santa Clara Valley Medical Center
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森 寿子
川崎医療福祉大学医療技術学部感覚矯正学科
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中野 智加子
川崎医療福祉大学医療技術学部感覚矯正学科
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古川 いずみ
川崎医療福祉大学医療技術学部感覚矯正学科
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森 壽子
川崎医療福祉大学医療技術学部感覚矯正学科
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森 寿子
川崎医療福祉大学 川崎医科大学付属病院耳鼻科
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森 寿子
川崎医療福祉大学
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