<原著>難聴児の発話音素の獲得過程についての横断的研究
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
難聴児が音素を明瞭に発音できるようになる過程を聾学校の小学部から高等部までの142例を対象に横断的に調査した。各難聴児に日本語100音節をランダムに発音させ,磁気テープに録音した。そして健聴者3名で各音素の明瞭度を評価した。その結果以下の知見が得られた。1.難聴児の発話音素の獲得は就学年齢以降も継続する。2.有声音の方が無声音よりも獲得が早い。3.構音運動が視覚的・触覚的に捕らえやすい音素が早期に獲得される。4.ひとつの音素の獲得は,同一構音点をもつ他の音素獲得を促す。
著者
-
森 寿子
川崎医療福祉大学医療技術学部感覚矯正学科
-
濱田 豊彦
川崎医科大学附属川崎病院耳鼻咽喉科言語治療室
-
森 壽子
川崎医療福祉大学医療技術学部感覚矯正学科
-
森 寿子
川崎医療福祉大学 川崎医科大学付属病院耳鼻科
-
森 寿子
川崎医療福祉大学
関連論文
- 失語症言語治療の現状と課題
- タイプの異なる学習障害児2症例の言語訓練効果
- 重度失語症者に対するジェスチャー訓練の適用 : 全失語の1例とブローカ失語の2例との比較検討
- 全失語患者の長期臨床経過
- 文理解力と物語理解力の乖離の原因に関する一考察: 失語症患者と正常児での比較
- 全失語患者のジェスチャー獲得の条件
- 言語学習条件整備用森式チェックリストの予測の精度の検討(3) : -適用上問題が見られた3症例について-
- 全失語患者に対する言語訓練プログラム確立の試み(その1) : 症例検討
- 左前頭葉切除の1小児例における言語機能の検討(症例報告)
- 言語学習条件整備用森式チェックリストの利用方法と臨床的意義(2) : 問題があったろう児1症例の検討-
- 重度聴覚障害に学習障害を合併した1症例の指導経過
- 医療言語聴覚士国家資格制度早期確立の緊急性 : 岡山県の実態から推定した全国の言語聴覚障害患者実数(推定)が訴えるもの
- 重度ブローカ失語の一例におけるジェスチャー能力・情報伝達能力・言語理解力の関係
- 言語学習条件整備用森式チェックリスト改訂版の臨床応用の試み
- 失語症患者の読解能力の実態調査と今後の課題 : 失語症患者用読解能力検査開発のための基礎資料
- 森式言語能力評価基準表の標準化にむけて : 使用した検査語彙の妥当性の調査
- 失語症言語訓練プログラムの変遷 : 具体的プログラムの紹介
- 聴覚障害児の言語学習条件整備用森式チェックリストの妥当性検定 : 臨床応用上の問題点に関する研究
- 健忘失語症例1例の呼称改善過程 : 迂回反応の意義
- Wernicke失語の一例における呼称障害と改善過程での錯語の役割(症例報告)
- 失語症患者の読解・読書能力に関する研究 : 言語・心理学的能力との相関
- 高齢化社会に対応する言語治療 (高原滋夫川崎医科大学名誉教授追悼論文)
- 難聴児の発話音素の獲得過程についての横断的研究
- 成人の高次脳機能障害患者の言語訓練システムのあり方(1) : 岡山西大寺病院の実態からの考察
- 微細脳機能障害を合併した聴覚障害児1例の13年の臨床経過
- 聴覚障害児の言語学習条件整備用森式チェックリストの作成 : 就学前児用,第1次試案
- 補聴域値(AHT) と重度聴覚障害児の発話の明瞭性の関係
- 聴覚障害児の大学教育の実態とその問題点について : -川崎医療福祉大学の試み-
- 言語学習条件整備用森式チェックリスト適用上の留意点(1) : -ろう児に適用する場合-
- アメリカの言語治療の一端を垣間見て : 人工内耳埋め込み術後のハビリテーションならびに口唇顎口蓋裂言語治療を中心に
- Effect and Limit of Preschool Speech Therapy by Auditory Training Method, Aiming to Overcome "Stagnation of Development at Age 9". Summary of findings for 23 years.:—Summary of findings for 23 years—