「さきがけ」によって観測された太陽風磁気不連続の特性
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概要
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惑星間空間の磁気不連続の性質を明らかにするため, 深宇宙探査機「さきがけ」の磁場dataの統計的解析が時間分解能の異る2つの期間に対して行われた。その結果, 0.8-1.0AUの太陽風中では, rotational不連続が大きな出現頻度を持つこと, また"不連続pair"と見なせる現象が数多く存在することが明らかとなった。個々の磁気不連続の変動の時定数を調べると, 高時間分解能の期間では30秒, 低時間分解能の期間では120秒にpeakを持つことがわかった。"不連続pair"の継続時間は, それぞれ5分, 20分であった。この継続時間は, 空間規模に換算して地球半径の20∿80倍程度と考えられることから, このような構造が地球磁気圏全体に影響を与えているものと推測される。
- 宇宙航空研究開発機構の論文
著者
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中川 朋子
東北工業大学通信工学科
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斎藤 尚生
東北大学理学部
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湯元 清文
九州大学理学部
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湯元 清文
東北大学理学部
-
斎藤 尚生
東北大 理
-
中川 朋子
東北大学理学部
-
斉藤 尚生
東北大学理学部付属女川地磁気観測所
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