彗星が太陽磁気圏中性面を通過する際の尾の変化 : 1910年出現時のハレー彗星その他
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概要
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HALLEY彗星は前回1910年に回帰したが, その時の写真26枚がSURVEYされ, 中でもION TAILが際だって特異な様相を示したのが5月13日EVENTであることが確認された。そのKINK状様相を太陽風構造との関連で調べるために, 先づ1910年は太陽圏がEXCURSION PHASEにあったことを突きとめた。次に地磁気活動度の27日回帰性から, 太陽圏中性面の傾きと位置が求められた。そして地球と彗星の三次元的軌道位置を重ね合わせた結果, HALLY彗星はちょうどこの日に中性面を横切っていたことが判明した。太陽風向の中性面付近でこの変化に関する観測結果を適用して次のような結論を得た。1910年5月13日にHALLEY彗星のION TAILに特異なKINKが生じたのは, ちょうどこの日に, 太陽風向風速分布が急に変る太陽圏中性面を, 彗星が横切ったためである。他の2∿3の彗星ION TAILに見られたKINKについても, 同様な解析を行ない, 結論の正しさを傍証した。
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