沖縄における 1 期作および 2 期作稲の生育特性(農学科)

概要

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沖縄における1期作および2期作イネの乾物生産特性を明らかにするために本研究を実施した。品種は1930年に台湾から導入し, 50年以上も奨励品種として栽培されてきた台中65号を供試した。結果は次の通りである。1. 栄養生長期間は2期作より1期作が約35日長く, 一方, 登塾期間は2期作が約15日長い。2. 草丈は1期作, 2期作ともに穂揃期まで伸長し, その後の伸長はみられなかった。3. 茎数は全生育期間を通じて2期作より1期作の方が多かった。4. 全乾物重, 茎乾物重は2期作よりも1期作が急速に増大した。5. 全乾物重に対する穂乾物重の割合は1期作では急速に増大し, 収穫期には50%以上に達した。6. CGRは1期作, 2期作ともに出穂直前頃に最大値を示し, 出穂後は急速に減少した。また, CGRは2期作よりも1期作が高い値を示した。7. 2期作の精籾収量は1期作に比べてかなり低くかった。これは1株穂数, 1穂粒数等のほとんど収量構成要素において, 1期作よりも2期作が劣ったことによると思われる。
琉球大学の論文
1983-11-19