ステビアの栽培に関する研究 : 第 2 報施肥量・栽植密度・挿穂部位および苗の栄養系が生育と収量に及ぼす影響(農学科)

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施肥量, 栽植密度, 挿穂部位, 採苗栄養系の差異がステビアの生育および収量に与える影響を明らかにすることを目的に実験を行ない, 次の結果を得た。1)草丈, 分枝数, 葉数の3形質間には有意な相関があり, 特に分枝数と葉数の間の相関はかなり高かった(図1)。また, この3形質の生育の進行に伴う増加の様相については, 草丈は生育初期から生育後期まで直線的増加を示していたのに対して, 分枝数と葉数は生育後期に急速に増大する指数関数的増加の様相を示した(図2,図3)。2)施肥量は, a当り3要素各成分量で, 0.7kgよりは1.4kgおよび2.1kgが明らかに生育, 収量ともよかったが, 1.4kg区と2.1kg区の間にはほとんど差はみられなかった(図2,図4)。3)栽植密度については, 1株の生育および収量は畦間60cm, 株間20cmの疎植がよかったが, 単位面積当りの乾葉収量は畦間60cm, 株間10cmの密植がよかった(図3,図4)。本実験の場合は初年株で, しかも1回刈しか実施していないために, このような結果になったと思われるが, 2回刈あるいは2年株以上では, 両者間における差異は小さくなるものと思われる。4)挿穂部位間に生育の差がみられ, 頂部苗が活着, 定植後の生育, 収量もよかった(図5,図6)。5)採苗栄養系が異なると, 生育特性, 葉収量に大きな差がみられ(図7,図8), 採苗栄養系ごとに草丈と収量, 分枝数と収量の相関係数を求めると, 分枝数と葉数の間には, 特に高い相関がみられた(表2)。このことからすると, 分枝数, 葉数が多く, 1枚葉面積の大きい栄養系から採苗した方が増収につながるものと思われる。
1980-11-29

ステビアの栽培に関する研究 : 第 2 報施肥量・栽植密度・挿穂部位および苗の栄養系が生育と収量に及ぼす影響(農学科)

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