サトウキビおよびハイキビに対するアシュラムの影響
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概要
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熱帯・亜熱帯地域の畑地などに成育するハイキビは, 多年生強害雑草として知られており, その防除法の確立が望まれている。著者らはサトウキビ畑におけるハイキビの化学的防除を試みるために, 先の報告でハイキビ防除に効果のある薬剤5剤を選抜した。その中の1つアシュラムは, サトウキビ畑におけるジョンソングラスの防除剤として報告があり, サトウキビ畑での使用が可能な薬剤と考えられた。そこで本実験では, サトウキビとハイキビをポットに混植し, 異なる剤型のアシュラム(液剤37%, 顆粒水溶剤80%)を薬量, 使用時期をかえて散布し, それぞれの影響について調べたところ, 以下の知見を得た。ハイキビへの影響を見ると, 設定した薬量2, 3 および4 kg ai/haではいずれの剤型も, 植付後20日(20DAP)の処理では28日後に, また値付後40日(40DAP)の処理では35日後に完全に枯死した(Table 1, 2, 3, 4)。一方, サトウキビへの影響を見ると, 20DAPの処理では, 両剤型とも4 kg ai/ha施用区において生育阻害が現れ, 収量は著しく減少し薬害が認められたが, 2および 3 kg ai/ha 施用区においては両剤型とも生育阻害はほとんど見られなかった(Table 5)。また, 40DAPの処理ではいずれの剤型, 濃度においても顕著な成育阻害は見られなかった(Table 6)。これらの試験結果より, サトウキビ定植後20〜40日では, アシュラム液剤およびアシュラム顆粒水溶剤は, 2 kg ai/haの茎葉処理でハイキピを完全に防除し, またサトウキビに対して薬害は全く認められなかったことから, サトウキビ畑の有効なハイキビ防除剤になる可能性が示された。
- 1998-05-06
著者
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石嶺 行男
琉球大学農学部生産学科
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村山 盛一
琉球大学農学部生産学科
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村山 盛一
琉球大学農学部
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近内 誠登
宇都宮大
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赤嶺 光
琉球大学農学部
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倉持 仁志
宇都宮大学野生植物科学研究センター
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近内 誠登
宇都宮大学
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石嶺 行男
琉球大学農学部
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Hossain Mohammad
Subtropical Field Science Center Faculty Of Agriculture University Of The Ryukyus
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Hossain M
Subtropical Field Science Center Faculty Of Agriculture University Of The Ryukyus
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ホサイン Md.
鹿児島大学大学院連合農学研究科
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谷口 清
ローヌ・プーラン油化アグロ株式会社
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ホサイン M.
鹿児島大学大学院連合農学研究科
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近内 誠登
宇都宮大学野生植物科学研究センター
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モハメド アムザド
鹿児島大学大学院連合農学研究科
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Hossain Md
Univ. Ryukyus Okinawa Jpn
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Hossain Md.
岐阜大学大学院連合農学研究科(信州大学):(現)bangladesh Sugarcane Research Institute
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モハメド アムザド
琉球大学農学部附属亜熱帯フィールド科学教育研究センター
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赤嶺 光
佐賀大学農学研究科
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