ウコン (Curcuma spp.) 栽培における万田 31 号(自然発酵植物凝縮物)の施用法に関する研究

概要

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植物生長調節剤の活性は,処理時期,処理部位,処理回数,および処理間隔などで,植物体の生長を大きく左右する。万田31号は天然発酵植物凝縮物で, ウコン(Curcuma spp.)の収量を増加させることを既に報告した。そこで,今回は1999年から翌年の2年間に亘り,琉球大学農学部附属農場のガラス室と圃場において,万田31号の最適な処理間隔の把握(試験1)と処理部位(茎葉処理,土壌処理および茎葉兼土壌処理の3条件)別のウコンの生長と収量に及ぼす影響(試験2)について検討した。まず試験1の結果より,万田31号の効果は7日∿30日の処理間隔に左右されず,ウコン茎葉部の生長促進と収量増をもたらすことが判明し(Table 1.),経済的な観点から30日間隔での処理が有効であることが示された。次に試験2の結果より,ウコン茎葉部の生長促進と収量増には茎葉兼土壌処理が最も有効で(Table 2.),万田31号の植物に対する吸収部位は茎葉および根であることが判明した。以上の結果より,万田31号の最適な処理間隔と処理方法が明らかとなり,今後継続して詳細な試験を行う予定である。
琉球大学の論文
2000-12-01