第24次越冬隊陸上生物調査報告

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概要

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第24次越冬隊(1983-1984)が実施した環境モニタリングおよび露岩域における陸上生物調査の概要を報告した。環境モニタリングとしては例年どおり, 1) 大気中の炭酸ガス濃度測定, 2) 土壌中の細菌モニタリング用試料の採取, 3) 土壌中の藻類モニタリング用試料の採取, 4) 湖沼水モニタリング用試料の採取, 5) 大型動物センサスの5項目についての観測, 調査, 採集を行った。冬季(9月)に陸水のプランクトン採集を実施し, 季節変化を解明するための試料を得た。また, 東オングル島「中の瀬戸」付近の露岩, およびラングホブデ「雪鳥沢」の蘚類・地衣類群落調査を行い, 異なった群落の構成を持つ両地域の群落について, 年間を通じて季節的変化を考察する資料を得た。さらに, 生物隊員としては初めてやまと山脈地域での生物調査を行い, 地衣類を発見した。A群からG群までの各群の土壌試料を採取した。内陸露岩域の生態系の研究に有益な資料と思われる。
国立極地研究所の論文

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