銀河および大気X線の観測 : L-3H-1による観測速報

概要

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L-3H-1のブースターに搭載されたX線測定器によって銀河系に起源をもつX線と大気上層に起源をもつX線との分離測定に成功した.測定器は二つのシンチレーションカウンターから成り一つはロケット軸方向に他方はロケット軸と直角方向に向けられた.測定されたエネルギー領域は5〜10, 10〜20, 20〜40および40 Kev以上にわけた.測定器が走査した方向を地磁気姿勢計と太陽センサーから調べて天空から来るX線強度と,地球方向つまり大気上層から来るそれを出すと次のようになる.5〜10, 10〜20, 20〜40 KevのX線強度で天空から来るものは0.32土0.04, 0.12土0. 01, 0.034〜0.005 photons cm^<-2> sec^<-1> sr^<-1> KeV^<-1>であり,上層大気からくるものは0.04±0.01, 0.024±0.004, 0.017±0.002 photons cm^<-2> sec^<-1> sr^<-1> KeV^<-1>であった.40KeV以上の計数率は天空からは3.3±0.4 counts cm^<-2> sec^<-1> sr^<-1>であり,地球方向からは2.4±0.2 counts cm^<-2> sec^<-1> sr^<-1>であった.
宇宙航空研究開発機構の論文